波:屈折・回析・反射

【屈折】
 波は、海底の摩擦によって速度が遅くなります。波のある部分は水深の浅いところを通り、ある部分は深いところを通れば、波に速度の遅いところと速いところができて、波は曲がります。こうして、波は等深線と平行になって進みます。これを屈折といいます。
 砂地の海底には、砂紋と呼ばれる起伏ができます。これは波の屈折が作り出す現象で、ダイバーが方向を知るひとつの手がかりになります。

【回折】
 波が岬の一方の側にあたると、波の一部が反対側に回りこむといった現象です。

【反射】
 水深の深い切り立った岸壁などでは、波は崩れないで、水面が上がったり下がったりします。これを反射といい、波のエネルギーはほとんどなくなりません。