いろいろな崩れ波

 波は、波形の勾配や海底の傾斜よって、砕け方が違います。

 波形の勾配が小さいほど、また海底の傾斜が急なほど、波の前面は切り立ち、波頭がチューブ状になって砕けていきます。これが巻き波(チューブ)です。

 反対に、波形勾配が大きくほど、また海底傾斜が緩いほど、波頭から砕けていきます。これが崩れ波です。崩れ波の波高は急には小さくなりませんので、波は崩れながらかなりの距離を進み、巻き波より広い碎波帯を生じさせます。

 更に、海底の傾斜が増すと波はあまり崩れを見せないで、水面が大きく上がったり下がったりする形になります。