気管内給水

 あやまって気管に水を吸い込むと、そのショックで心臓のはたらきが抑制され10〜20秒くらいで意識を失うことがあります。プールや海に入っているとき、意識を失ったら溺れてしまうことは火を見るより明らかです。

 気管に水が入ろうとしたとき、通常は「むせたり」して水が入るのを防ぎますが、やはりプールや海に入っているときに「むせる」と対処がむずかしくなります。

 気管内吸水は、プールや海で必要以上に運動量を高めると起こしやすいといわれます。スノーケリングやダイビングは競技ではないので、自分のペースを守ることが大切です。

 錐体内出血や気管内給水は、ダイバーならずとも水泳や海・湖・川などの水遊びでも起こりうることですから、一般的知識として知っておくことが大切です。