比重と浮力

【比重】

 物質の質量が、それと同じ体積をもつ標準物質の質量の何倍であるかを示した数値をいいます。

 通常、液体や固体は、4℃の純水1立方センチメートルが=グラムを標準の物質としています。

 比重が1よりも小さい物質は水に浮き、大きい物質は沈みます。人の身体の平均的な比重は、約0.97なので人は水に浮かびます。

物質

比重

アルミニューム 2.69
7.86
11.34
19.90
10.50
チタン 4.54
8.93
ガラス 2.4〜2.60
スギ 0.40
0・31〜0.40
ヒノキ 0.49

 

【浮力】

 水中にある物体にかかる圧力は、物体の上面にかかる圧力とでは下面にかかる圧力は、下面にかかる圧力の方が大きいので、物体には押し上げようとする力が働きます。これを浮力といいます。

 その大きさは、「水中の物体は、この物体が押しのけた水の量の重さに等しい浮力を受ける」、つまりアルキメデスの原理で説明されます。

 

 海水の比重は1.033で真水より重たいので、同じ質量の物体を海水と真水に入れたとき、物体が押しのけた水の量は同じでも、海水の方が重たいので大きい浮力を受けます。つまり海水は真水より浮きやすいのです。

 淡水の川や湖で遊ぶときは、沈みやすいので注意が必要です。