棘皮動物門

【ウニ】………イイジマフクロウニガンガゼラッパウニ

【ヒトデ】………オニヒトデ


ウニ

 相模湾からインドネシアに分布。

−オオジマフクロウウニ−

(H.Abe)

 毒トゲは、他のトゲより細長く、毒液を含む袋に包まれている。休息時には、管足やトゲを引っ込めて、ダンゴのようになっている。

 刺されると、強い痛みがある

 不明。


【ガンガゼ】(ガンガゼ科)
 

 房総半島以南。

−ガンガゼ−

(H.Abe)

 トゲの長さが、殻長の5〜6倍もある。トゲに白色の縞のあるタイプもある。

 トゲは中空で折れやすく、もろいのが特徴。トゲの先端に毒腺があり、ウエットスーツでも突き通す。

 40〜50度の湯に、痛みが和らぐまでつける。病院ではレントゲン検査を受け、残ったトゲを除去してもらうことが必要。トゲの刺さり方が浅い場合は、自然に体から排出されるが、深く刺さったまま放置すると感染を起こす原因になる。

【ラッパウニ】(ラッパウニ科)
 

 相模湾以南、西太平洋、インド洋。

−ラッパウニ−

(H.Abe)

 熱帯系の大型有毒ウニ。五角形に近い円形の殻に、棒状のトゲと先端がラッパ状に変形したトゲとが密生している。ラッパ状のトゲが有毒。よくゴミをつけて擬装している。

 軽症の場合は腫れと痛みだけで済むが、重症になると四肢の麻痺や呼吸停止に陥る。

 40〜50度の湯に、痛みが和らぐまでつける。痛みがひどい場合は、病院で局所麻酔を受ける。

 

ヒトデ
 
【オニヒトデ】(オニヒトデ科)
 
 本州中部以南、熱帯域。

−オニヒトデー

(H.Abe)

 サンゴ礁にすむ大型のヒトデで、腕足は11〜16本と多い。直径30センチ程のものもいる。イシサンゴ類のポリプを食べるので、生活場所はイシサンゴ類の分布と共通する。

 刺されると強い放散痛があり、局部を中心としてマヒする。傷はきわめて治癒しにくく、壊死することもある。全身症状では、胸内苦悶を起こし、口から泡を吹き、死亡する例もある。手袋をはめていても、触れることは危険。

 40〜50度の湯に、痛みが和らぐまでつける。病院ではトゲが残っていないかどうかレントゲン検査をし、傷風トキソイドの注射を受ける。