また日本列島は、北海道と青森県の一部は亜寒帯に、屋久島南端あたり以南は亜熱帯に属し、大半は温帯に属しますが、ひとつの国としては、きわめて変化に富んだ贅沢なほどの気候帯にあります。
このような地球上の位置が海洋の特等席といわれるゆえんで、海の自然において世界で最も恵まれた国なのです。沖縄に代表される南の海はグレートバリアリーフ(オーストラリア)に勝るとも劣らないサンゴ礁を形成し、はたまた北海道では流氷の海も現われ、ダイビングにおいてもさまざまなバリエーションを提供してくれます。
今では、北海道から沖縄に行くにも飛行機なら半日で行ってしまいます。これほど短時間で3つの気候帯をまたぎ、四季折々それぞれローカル色豊かな海を訪れることができる国は日本しかありません。
日本のダイバーは、世界で最も多様な環境を持つ海に恵まれているダイバーといえるのです。
もういちど上の世界地図をご覧になってください。海洋の特等席ということがお分かりになると思います。南方には、ミクロネシアからオーストラリアの海が広がっています。航空機が発達したいま、魅惑的な南の海もひとっ飛びといったところです。本当に、日本は地勢的に恵まれています。
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