[ボートをアンカリングする場合]
ダイビングポイントにもよりますが、海が穏やかでダイバーがボートに楽に帰って来られそうな海は、通常アンカリングします。
また、逆に潮が強くダイバーを決まったところに降ろさなければならないときにもアンカリングします。この場合、アンカーロープを潜降ロープ(浮上の際にも使う)として兼用するときがありますが、波があったり、急傾斜の海底だったりすると突然アンカーが外れ、ダイバーを跳ね飛ばすこともありますからアンカーが掛かっている周辺は注意を要するところです。
潜降ロープが別に用意されていれば、それを伝わって潜ります。
アンカリングしても、ダイバーを降ろしたあと不測の事態にそなえ、船長はすぐにアンカーを引上げ待機することもあります。
ダイビングは、場面場面で対応が違ってきます。正しい臨機応変さ、が求められます。
潮の流れがある場合は、潮の上に向って潜っていくことが肝心です。潮の下に向うと帰りがつらく、途中でエアー切れになるおそれがあります。
[ボートをアンカリングしない場合]
潮の流れが速い海域や、また積極的の潮の流れに任せて潜るドリフトダイビングでは、ダイバーの収容はテンダー(船長および船に残っている人)に全てがかかります。といっても天候や海面の状況によって見失うこともありますので、全て彼らに任せないで、ダイバーとしてはシグナルフロートなどの携行は忘れてはなりません。
いずれにしても、海は一様でなくダイビングスポットはそれぞれのルール(やり方)があります。船長やガイドから、海域の特性やスポットについてブリーフィングがありまから、よく聞いて理解して逸脱した行動は慎むようにします。
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